口元にできるしわの種類とぞれぞれの原因
口元にしわができると顔が一気に老けて見えるので、悩みの種となってしまうこともあります。口元にしわができる原因としては主に5つのことが考えられます。しわができたら、自分がどのタイプのしわなのかをまずはチェックしてみましょう。
乾燥しわ
加齢などで肌の水分を保持するためのヒアルロン酸やセラミドなどが不足し始めると、肌は乾燥しやすくなります。肌が乾燥するとしぼんで、しわができやすくなるので注意が必要です。口周りの皮膚がカサつきがちで、小じわが増えたという場合には、乾燥しわである可能性があります。
乾燥小じわは単体であればさほど目立ちませんが、増えると集まって大きなしわになることもある厄介なものです。乾燥は紫外線のダメージや保湿不足によって起こるので、日頃から美白ケアや保湿ケアを徹底しておきましょう。
表情じわ
口元を動かす機会が多いと、笑った時に出来たしわがそのまま形状記憶される場合があります。皮膚が乾燥した状態で笑うとほうれい線として刻み込まれてしまうことがあるので、気をつけましょう。
また、デースクワークなどでいつも真顔で過ごしている人は、注意が必要です。同じ表情を続けているとやはり癖になりやすいので、老けた顔が定着してしまう場合があります。表情じわは表皮の奥にある真皮にまで刻み込まれる場合が多いものです。真皮まで刻み込まれたしわはケアが難しいので、日頃からフェイスマッサージなどをしましょう。
筋肉の老化によるしわ
顔のしわは、筋肉の老化で起こる場合もあります。笑ったり怒ったりした時に表情を作り出すのが表情筋と呼ばれる筋肉ですが、これも筋肉なので動かさないと次第に衰えていきます。普段あまり表情を変えない人は、表情筋が衰えて皮膚が重力に耐えきれなくなり、たるみやしわを作ってしまうことがあります。
口元にできるマリオネットラインなどは表情筋の衰えが原因となる場合も多いので、日頃からニコッと笑う習慣をつけて、表情筋を鍛えておくことが大切です。
筋肉の緊張によるしわ
小さい頃、口をすぼめることで下顎に梅干しのようなしわを作って、よく遊んだという方も多いのではないでしょうか。下顎の真ん中には、オトガイ筋と呼ばれる筋肉があります。口を閉じる時には口輪筋という筋肉が動くのですが、ここが衰えていると、オトガイ筋に負担がかかります。必要以上にオトガイ筋に力が入ることで、口元にしわが刻まれてしまうことがあります。
歯並びや表情を作る時のくせによっても、オトガイ筋に負担がかかってしまうので注意が必要です。
ダイエットによるしわ
女性であれば気にすることが多いダイエットですが、実は、ダイエットによってもしわができやすくなってしまうのです。ダイエットで食事制限をしている場合、抗酸化成分を含む栄養素が不足すると、体内で活性酸素が増えて細胞を酸化させてしまいます。
コラーゲンやヒアルロン酸を作り出すための線維芽細胞(せんいがさいぼう)が酸化すると、十分な量の保湿成分を生成することができずに、素肌の乾燥が進んでしまうのです。これが結果的に肌のしわを作る原因となってしまいます。
また、素肌を作るためのタンパク質の摂取量が減ることで、肌の代謝が落ち、しわを作ってしまうこともあります。
口元にできたしわの治療法は?
口元にしわができる原因について紹介してきましたが、実際にしわができている場合には、どのように対処したらいいのでしょうか。スキンケアなどをしてもどうにもならないと感じているなら、美容クリニックでの施術を受けてみましょう。施術方法も様々なものがあるので、医師と相談して自分に合うものを選ぶといいでしょう。
レーザー
レーザー治療では、肌にレーザーを当ててコラーゲン再生を促すのが目的です。乾燥や紫外線のダメージでコラーゲンやヒアルロン酸などの成分が減少している場合に効果的で、保湿成分の生成を促すので、ツヤや弾力のある素肌に仕上げることができます。
素肌に弾力が戻ることで若々しい印象に仕上がるので、エイジングケアにも向いた施術です。
遠赤外線
遠赤外線を照射すると、表皮の奥にある真皮にも作用して肌を引き締めることができます。肌表面にできる小じわはもちろん、真皮にまで刻まれた深いしわでもケアすることができるので、くっきりとできてしまったしわに悩んでいる人に適しています。
加齢によって皮膚がたるんでしまった人でも、遠赤外線で肌を引き締めることでリフトアップすることができます。
薬剤注入
施術にあまり時間をかけたくないという人は、素肌にヒアルロン酸やコラーゲンなどの成分を注入する方法が人気です。注射だけの簡単な施術なので10分程度で終わる場合がほとんどで、毎日忙しく働いている人もふらっと立ち寄って施術を受けることができます。
ヒアルロン酸などを注入することで肌の凹凸が目立たなくなり、肌にハリを感じられるようになります。ヒアルロン酸やコラーゲンはもともと人の肌に存在するもので、注射によって注入しても次第に素肌に吸収されるので、成分が残ることもありません。
超音波
超音波による施術では、肌のたるみやシワが気になる部分に超音波を照射してその部分を刺激し、引き上げることができます。超音波による熱で皮膚を引き締めることで、素肌のハリや弾力を生み出すことができるのが大きな魅力です。
超音波を当てるだけなので痛みが出ることも少なく、メスを入れないので体に傷が残ることもありません。
糸リフト
糸リフトというのも近年注目されている、しわ対策施術の方法です。返しのついている特殊な糸を皮膚内に入れて持ち上げることで、皮膚を引き締めることができます。医療用の糸を使っており、8ヶ月ほどすれば自然に体内に吸収されるので、抜糸の必要もありません。
糸は針を使って皮膚に入れるのですが、この際も局所麻酔をするだけなので精神的にも身体的にもさほど負担がかからずに済みます。
唇にもしわが…これも治療できる?
口元だけでなく、唇にしわができてしまう場合があります。唇のしわは、リップメイクがしづらいなどの難点がありますから、しっかりケアしておきたいものですよね。では、唇のシワはどのような治療が適しているのでしょうか。
クリニックによっても異なりますが、唇のしわはヒアルロン酸注射やボトックス注射、線維芽細胞などの働きを促す細胞成分を注入するプレミアムPRP療法、レーザー治療などが用いられます。
施術について詳しく知りたいという方は、以下の記事にしわについての施術をまとめているので、参考にしてみてください。
◎内部リンク
口元や唇のしわ取りができるクリニックをご紹介!
口元や唇のしわが気になったら、美容外科での施術を受けて改善することもひとつの手段です。
いくつかクリニックを紹介するので、どんなところがいいのか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
湘南美容外科クリニック
湘南美容外科クリニックでは、ヒアルロン酸注入をするフィラーリフトといった施術法などを採用しています。凹みや溝を埋めるようにヒアルロン酸を注入するのが一般的な施術法ですが、このクリニックでは頬に注入して高さを出し、ハリを戻すためにも使用されます。
品川美容外科
品川美容外科クリニックでは、他のクリニック同様にヒアルロン酸注入を採用しています。グロス注射と言って、唇にもヒアルロン酸を注入して唇のしわをケアすることも可能です。唇に潤いやツヤ、弾力を戻すことができるので、若々しくふっくらとした状態を維持することができるのも嬉しいポイントです。
東京美容外科
東京美容外科クリニックでもヒアルロン酸注入を行っていますが、様々なヒアルロン酸剤があるので、患者さんと相談した上でどれを使用するか医師が選んで施術を行います。ボトックスと併用して施術を受けることで、しわを一層きれいにケアすることができるので人気です。
【まとめ】口元と唇のしわやたるみの治療法について
今回は、口元と唇にできるしわやたるみのケア方法について紹介してきました。しわは表情筋の衰えや乾燥など、様々な影響によって起こるものですが、自宅でのケアでどうにもならないという場合には、クリニックでケアを受けてみてはいかがでしょうか。最後に、今回紹介した要点をまとめておきます。
・口元にできるしわは、レーザー治療やヒアルロン酸注入でケアできる
・唇のしわも口周り同様にクリニックでの施術が可能
口元のしわをしっかりとケアして、若々しく魅力的な顔に導きましょう!